本園の教育方針
- 健康な子ども
- 自分の力で考え、行動できる子ども
- 感動し感謝し、いたわる子ども
- 友だちとあそぶ事の大好きな子ども
- 豊かな表現活動のできる子ども
誰もが望む以上の5つを本園がめざす幼児像として、文部科学省提示の新指導要領の完全実施に努めておりますが、さらに、西神奈川市と言ってもよい、東京郊外の田園都市という地区の特質と、「人類のための本物の人物をつくる」という、当園の設立理念に沿って、文部科学省案プラスα、2α位の強さで、積極的な教育保育を展開しています。ひとくちに教育と言いましても、「教える」教育と、「考える」教育の二つがあります。前者を「知識教育」、後者を「考える教育」とでも言いましょうか。富水幼稚園では、この応用力のある「考える教育」を重点的に実践して参ります。教育の本質は、断片的知識の切り売りや暗記行為にあるのではなく、好きな事や興味の持てる事を、子どもたちに自分の頭を使って脳細胞に十分な刺激を与えじっくりとやってもらい、それを基礎にユニークな創意工夫の能力を育て、人類世界のために、役立つ人物になってもらう事だと考えます。私達は、上記の観点から、放課後教育を含めて、幼稚園から小学低学年までの「幼小教育」で「良い習慣を身につける」ことを推進しています。
幼小期は、手足や身体を使って没頭して遊び、自分自身で体験を積み、あれこれ試行錯誤をたくさんくり返す時期です。失敗をすればまた考えます。失敗をすればするほど考えますから、失敗にも価値があります。もちろん、最後にはマスターしてできるようになります。敏捷性(持って生まれた速度)には個人差がありますが、それぞれに必要な時間を十分に与える事ができれば、誰でも人生の場面々々に役立つたくさんの「ものさし」を、自分の心(脳)と身体にしっかりと身に付けることが可能です。これは自分で獲得したものですから、この体験で得たものは消えることがありません。
この過程で多くを助けてしまいますと、自分で考える事をしませんから、脳細胞が使われたり刺激されたりせず脳は発達しませんし、獲得する「応用力と多様性」という人生において最も大切な良質な「ものさし」の数も少なくてさびしいものになります。 富水幼稚園は、全領域に渡って、体験の場を繰り返し繰り返し提供致し、アウフヘーベン(止揚)して、平和的に問題解決する能力を狙って進んで行きます。
進歩の著しい脳科学を踏まえてあえて言えば、親の衝動・愛情だけに頼らず、また、子どもの情動・感情だけに依存せず、もっと知的で合理的な子育ちを考える選択肢があります。それが私たちが言う「科学的な教育保育」です。そのポイントは、大脳辺縁系(動物脳)の情動は情操教育には有害無益であり、前向きで肯定的な、明るく豊かな個性や鋭い感性、アウフヘーベン(止揚)的な知性は、大脳新皮質(特に前頭前野……人間脳)を発達させることで獲得できるということです。
脳細胞は「考える」行為で発達し、良質なる教育的環境で、適切な刺激を受けるならば、シナプスが増大し、いかようにも脳は発達するということが判ってきております。当園では、このような原理を喝破(かつぱ)した、ギルフォード理論(知能構造モデルと知能因子論)を、「めんたるぷれい」という教材を使って知育面で実践するのみならず、体育・音楽・精神(心)などの全領域で応用し各知能因子を刺激する「教育保育」を、設定保育と自由保育で実践しています。
見えざる手は、一般的に言う頭脳の他に、もう一つ『心』というものを私達に植え込んでおります。この『心』の芽は、いつから大きくなるのでしょうか。それには個人差がありましょうが、私達はこの「心の因子」もたくさん用意し、人生にとってよい習慣が身につくよう、チビッ子の 『心』が大きくなり、『決意』となり、軽薄な内容にはピクともしない『志』となるまで、保護者の皆様の、人物作りのお手伝いをさせて戴こうと決意しております。いま全世界が、今までの方針の転換期にきております。平和に止揚的にこれを乗り切らねばなりません。皆様が、親子共々で、それぞれの本物の人生のテーマを、がっしりとつかみとり、哲学と経済が両立するような社会をつくるために、「その大道」を歩み始める事ができますよう、右脳・左脳の教育・保育をバランスよく実践し、教職員一同で皆様をバックアップ致します。
人には各々のリズムと歌があります。皆様は、「音楽でそれを奏でるのでしょうか?」 それとも「万人をうならせるような演説で歌うのでしょうか?」 あるいは「スポーツで?」 あるいは「皆が感心するような技術や労働で歌うのでしょうか?」 あるいは、「ふつうの人という立派な姿で歌うのでしょうか?」
以上、心を込めて……… 大塚俊二
